サクラサク


といいながら、写真はだいぶ前の庭の写真やけど・・。
私の住む場所も、ようやく今日あたり桜が満開になりました。
待ちわびた春。
先週末には4月なのに大雪が降り、咲きかけた桜にどっさり雪が積もってました。

この春、トモは保育園に入りました。
キナと同じように2才過ぎてからがいいかな、とかなり迷ったけど、キナとトモが一緒に通園できる最初で最後の1年なので、思い切って始めました。
結果は今のところ成功!
二人ともお互いがいることで安心できるみたいだし、キナに偵察に行ってもらってトモの様子も詳しく聞けるし、笑。

保育園も去年までの地元の園から、車で15分ほどの別の園に転園。
これまでは選択肢がなくとりあえず・・が多かったんだけど、子育て歴10年目にして初めて「ここがいい、ここで子供達に育ってほしい!」と思える園に自分の子を入れられた。
ラッキーというか、遅すぎというか・・・。木造の園舎からして素敵なので、毎日送っていくのも迎えに行くのも楽しみ!
毎日泥んこの服をいっぱい持って帰ってくるトモ。給食も友達の分まで食べてるらしい。これまでの普通の公立の園とは違い、自分の判断で好きに遊べるのに戸惑いつつ、だんだん自由を謳歌し逞しくなってきてるキナ。
コタもこんなとこでのびのびと遊ばせてあげたかったなあ。。

私はといえば、バイト掛け持ちで働いてます。
ひとつは、在英中の庭仕事を別にすれば、実に10年ぶりに日本の造園業に復帰しました。筋肉痛と緊張の日々。まだまだ先は見えないけど、ご縁があったので始めることにしました。要領悪くて、遠回り空回りの多い我が人生ですが、よく言われるように、やって無駄な経験はなくて、全ての出会いや経験に意味があってまた先に繋がってくんだなあ、と思う三十路です。

もうお別れでも泣かなくなったトモに、逆に私が寂しくなったりして、変化についていっていないのは私のほうやなあ。家事もめっちゃ大変になったし。でも離れてる時間が愛育てて、ますます可愛い子供達がいるから、少々しんどくてもがんばれるなあ〜と思うこの頃。ジャイも毎日愛夫弁当?作ってくれてます。

おまけ。
3月末、初めてイグルー作りをしました。氷を切り出してかまくら作り。
見かけ普通のかまくらやね、笑。やまぼうし自然学校のイベントにて。

わらうまの2月

Nahoho2010-02-15

 今年は、立春を過ぎてから雪がよく降る。スキー場もよい雪です。どういう訳か、今年はスキーがめちゃ楽しい。近くて負担が少ないせいか、日常のうっぷんがたまってるのか。これまでは機会があれば行く程度だったスキーに、毎週末行きたくて行きたくて。乾いたいい感じの雪が降る日はゲレンデを思ってそわそわ。晴れて融けるとまたそわそわ。ゲレンデを自在に走る地元の小学生たちを横目に、もし私が雪国で育ったら、絶対ジャンプにはまるな〜とか、それでモーグル選手やな〜とか、今となっては全く思うように動かない重た〜い自分の身体をよそに、妄想にふける。
 先週は、週末にスキーを夕方までやりすぎて身体を冷やしたみたいで、私が久々の風邪ダウン。それが次々に家族にうつり、しかも悪いことにジャイは出張でほとんどおらず、病人が病人看護する毎日。長かった〜。やっぱり年に一度は風邪ひく。これも身体には必要なことなのかな。
 写真は、我が家の隣の集落で、毎年2月8日に行われる道祖神祭の「わら馬」。国の指定無形文化財にも指定されてる珍しいお祭りで、小さな子供がいる家庭がこのわら馬の背中に「ねじ」といわれるいろんな形のおまんじゅうを載せて、カタカタ引っ張って村の道祖神さまにお供えにいくのです。フラッと行ったら、まあたくさんのカメラマン。キナの友達もわら馬を引いていて、記者に囲まれてるものだから、キナは大コーフン、笑。「ねじ作り教室」にも参加してきました。そしたら、コタも学校で作って来て、ウチにはねじがいっぱい。美味しく頂きました。パパ友によると、この馬を作るのが難しくて未だに長老頼みらしい。がんばって引き継いでね〜!
 しかし、子供の発想は面白い。最近の二人のお気に入りの雪遊び。これ、何してるかというと「足湯」。チケットまで作って盛りあがってた。「ママもどうぞ〜」って言われたけど、遠慮しときました。すっかり雪の子になってるコタキナ。私とは全然違う子供時代やなあ。

 こちらの子も負けてません。寒さ関係なし、ドアを開けたらすぐ戸外に脱走を謀る危険な1歳児。この人を追っかけて私の1日は過ぎてます。

寒の内のニコニコ達磨

Nahoho2010-01-29

 小寒から大寒をはさんで節分までの間を、寒の内と言って一年で一番寒い時期らしいのですが、まさにそんな毎日の信州です。でも、毎日どんどん寒さや暗さが厳しくなっていく憂鬱な12月などと比べれば、ここまで思いきって寒くなってしまえば返って気持ちのよいもの。朝から雪が降ってる今朝も、結露が凍ってリビングの戸が開かない・・・。外に出られへん!玄関じゃなくてよかった。地元の友人は、そういう時はドライヤーで溶かす、と言ってました。。
 そして、空気の澄む冬は、夜空がめちゃめちゃ綺麗です。夜、ヨガからの帰り、真っ暗道でひとり空を見上げると、満天の星がキラキラ輝いていてて、胸いっぱいになります。気温はともかく、昼間の陽はもう長くなり始め、春の予感。
 ようやく怪我から復帰したコタとともに、1月の週末はスキー三昧。去年は産後で家に籠ってた私も、今年は菅平デビュー。キナも今年からホンモノスキーデビュー。ウチから20分で行けるスキー場っていいわ!早起きする必要もなく、ちゃっと行って、滑って、ゲレ食食べて、また滑って、帰って近所の温泉へ。最近はファミリー向けの施設充実で、ソリ場も結構楽しい。子供と一緒にリフト乗ってスキーで滑ってくるのも、また楽し。リフト代安ければなおいいけど・・・。
 昨年末、普段あまり神さんに頼らない私も神頼みするしかない問題が起きまして(汗)、年始に上田国分寺の八日堂縁日に出かけてダルマ市でだるまさんを買いました(いや、そのためだけに行ったわけじゃないんですケド)。ご利益あってか、先日めでたく願いがほぼかなったので、ジャイが目入れをした。中途半端なのは、まだ完全に解決していないからですが、しかし、コレ結構可愛い、笑。来年、これに完全に目を入れて、どんど焼で気持ちよく焼けますように!

どんと焼き

Nahoho2010-01-14

寒波が長野にも襲来して、雪が降り続けてます。
産後で家に籠ってた去年と違って、今年は雪でも何でも毎日外に出なければいけない日々。
でも、家の中から見てるよりも、実際外に出てしまった方が寒くなかったりして。
たまに見る雪は、ただ寒いだけよりいいもんだ。

先日、地区のどんと焼があった。
小学生はしめ縄集め係、父親は消防係で参加。役員の女性達は振る舞い汁を作って準備してる。
私は「正月にお守りとかを焼く焚き火」くらいの予備知識で呼ばれるまま参加してみたら、巨大ダルマや農家サイズの巨大なしめ飾りがてんこ盛りにうず高く積まれて焼かれのるを待っている。壮観でワクワクする。
おっ、子供がみんなでかい枝に色とりどりの餅?を付けて持っている。。「何それ?」とママ友達に聞くと、「え?持って来てないの?知らなかったの?ていうか、これって長野だけなの??」と逆に質問責めに、笑。しまった、知らんかった〜。
繭玉と呼ばれる、団子に色を付けたのを木の枝にくっつけて、どんと焼の火であぶって食べれば、1年風邪ひかないそうです。
今年は友達に分けてもらって食べました。インフル予防接種より効きそう・・・笑。
年中行事でこんなふうに、ワクワクすることがあるといいですね。どこかに出かけなくても、日常の場所が火と繭玉で劇場空間のよう。
今年も1年、元気でいられますように。

暮れも迫り

Nahoho2009-12-28

今年もあと数日になってしまった。
長野の小学校はなんと今日まで学校があるので、年内にブログが書けそうなチャンスももうあと数時間!と思い、久々の更新です。

また冬がやってきて、寒いのは大大嫌いですが、遠くアルプスの山に雪が被っているのを見るのは最高です。長野に来てから、これまでのどこよりも日々の生活が四季に影響されている気がする。高低差の大きい気温だけじゃなく、毎日見る山や畑や田んぼの景色が季節によって全く変わっていくからかな。

今年は、秋からなんやかんやと来客やら帰省などが重なり、11月にはボルネオに調査にいったジャイがデング熱にかかって入院して3週間帰ってこなかったり、スキーシーズンを心待ちにしてたコタがその直前に階段グリコしてこけて、足首をねんざ&剥離骨折したり、と良くないこともありました。
が、どんなに母の気がそぞろでも、子供たちはどんどん大きくなってってくれます!
学校でも保育園でも大流行のインフルにも今のところ誰もかかってないし、ラッキ〜。
トモは、冬至を迎えて1歳になりました。早くも秋頃から歩き始めてたトモは、今では食卓の上でもどこで登り、あらゆるものを引っ張り出し、家中を荒らしてます。にいにい、ねえねえ大好きで「ただいま〜」って彼らが家に帰ってくると、「ギャッ!」と叫んで目輝かせてあせって会いに行くのが可愛くて〜。
頑張り屋のキナは、園での発表会では、劇の主役(しかもジャンケンで勝ち取った)を熱演。
相変わらず、やる気に溢れた5歳児です。近頃は、サンタにもらった念願のスクーターを乗り回してます。
ゆるキャラの兄は、そんな妹達にやられつつ、マイペースに人生謳歌してるよう。
クリスマスシーズンは、毎日早朝から夜中まで「ジングルベル」をピアノで弾いてくれました。


今年は、干し柿・白菜漬をかびさせて失敗、という痛いこともありました。あたしができるのは梅酒だけか・・・?
悔しいことに、ジャイと一緒に初めて漬けた野沢菜は、今のところ大成功・・。
それと、今年は私にとっては初めての稲刈り&脱穀に参加して、そのお米を食べてます。これはぜひ来年も続けたい!
トモの妨害がすごくて、PCも開けず、家事もいまいちな毎日ですが、また来年は変化の予感。
体調整えて、こつこついこうと思います。
皆さまもよいお年を。

みのり

Nahoho2009-09-28

 ここ2週末、連続で運動会でした。何もかも初めての去年よりは、落ち着いて見られた今年。それにしても、運動場がスカスカの小学校全校生徒!なんとものどか。コタは今年も応援団でがんばってました。大学時代、生まれて初めて見た応援団を嫌悪していた私。今じゃ、結構好き、笑。
 小学校の運動会めがけて、遠くから両親と祖母が来てくれました。私の子供の頃は、祖父母に運動会に来てもらった覚えなどなかったけど、少子化のせいか、田舎のせいなのか、こちらの運動会は祖父母出席が基本。保育園など祖父母と一緒じゃないと出れない種目もあって、その間はキナを含む数名の子だけが席で待っていてちょっと可哀想。でも、キナは前日からうるさいくらい「明日は運動会!」を繰り返し、当日も大張り切りで踊ったり走ったりしてました。
 
 連休は毎日天気もよく、両親らとともに信州の実りの秋を満喫。
かかしで有名な近くの棚田を見に行ったり。

お隣の東御市で巨峰狩りをしたり。

信州に来て、公園や庭先だけじゃない、作物の成長で日々、四季を感じられるのが楽しいです。
特にお米の成長は、まだ水を張ったばかりの田んぼに揺れる苗の頃から、夏の緑、秋のみのり、刈り取った後まで、いつ見ても美しい。春先に若苗をブログに載せた近所の田んぼも、今では黄金色に輝いています。

オマケ。赤ちゃん忍者。

龍の子太郎

龍の子太郎 (子どもの文学傑作選) 
 松谷みよこ作のこの話、私は子供の頃から大好きで、大人になってからも、引越し先にもいつも持っていってたくらいだった。それが長野に来て、この話の元は、地元・上田の民話だったことを知った。若き日の松谷みよこさんが、上田に民話探しに来た際に出会った話に着想を得て書いたものらしい。市内に龍が子を産んだ伝説のある川が本当にある。しかも、その民話の主人公の名は「小泉小太郎」。あら、我がムスコと同じ名前だったとは。しかも、なまけものでぐうたらで寝てばかり小太郎が、一念発起して村を救うという民話が、息子の成長に悩む母の身にはなんだか気持ちよい。
 そんな訳でとっても気になるこの話の劇が市民会館である、と聞いて、高いチケットを奮発して、コタキナ連れて観に行ってきた。人形劇はよく行くけれど、普通の劇は久しぶり。入口には松明が焚かれ、大きなホールにドキドキ感いっぱいで、舞台を楽しんできた。美しい衣装、躍動感溢れる演技でした。舞台装置には少し不満が残ったけど、初めての日本での演劇鑑賞に子供たちも大満足でした。やっぱり生の舞台はいいねえ〜、心の栄養です(←元ダンス部)。
 ところで、大人になって改めて読み返す龍の子太郎、面白かった。登場人物がみんな長野弁喋ってることも新発見やったけど(笑)。米も育たない山あいの村、イワナ3匹食べただけの罪で龍にされちゃう母、生まれて初めて白い米を食べてあまりの美味しさに大泣きする太郎、子供の頃はなんだか想像のできない世界だったけど、大人になって、しかも長野在住の今ならリアルに想像できる。そして母になってから、太郎の母の気持ちになって読むとまた違った感動が。いやあ、面白い話です。民話の持つ、根源的な暗さとか恐ろしさを残しつつ、松谷みよこさんの手で明るく力強くなったこの話、今でもまだ光ってる。