かえるの歌

Nahoho2009-06-09

五月半ばくらいから、カッコウが鳴き始めた。
カッコウってほんまに「かっこう」って鳴くわ〜と感心。
でも、一番すごいのは夕方から始まるカエルの大合唱。

学生時代付き合ってた人が、「実家の周りは夏になるとカエルの声がすごい」って言っていて、そんなもんに馴染みのなかった私はふ〜んって思ってたけど、ある日実家から電話をくれた彼の声の後ろで何かウワ〜ンと音響が。うわっ、これがカエルかあ〜と感心すると同時に、聞きなれない音に、よく知ってるはずの彼が別世界に行ってしまったような、さみしいような気がしたっけ。

三人の母となった今、なんと私がカエルに囲まれた土地に住んでいる。歌ではカエルはケロケロと鳴くけど、田舎の田んぼから聞こえる大量のカエルの声は、あの時電話で聴いたみたいに、全部が一緒になって耳鳴りのようにワンワン聞こえる。
夜、ベットに入ったキナが「ママ〜、お外から変な音聞こえる、こわい〜!」と言うから「あのねえ、怖がらずによーく聞いてごらん、何やと思う?」って、みんなで耳を澄ますと、ひとり(一匹)づつのケロケロが聞こえてくる。「なんだ〜カエルだ、怖くないわ。」と、キナは安心。

あ〜あの時の私も、もっと耳を澄まして聴いてれば、あんなにさみしくなんかならなかったかも、なんて想う初夏の夜更け。
きっと今も変わらず、彼の地でカエルは鳴いていることでしょう。


カエルの棲みかは水の張られた田んぼ。
田植えしたての水面に青空が映る、五月の信州。ん〜、いい季節!


(おまけ)
標高の高い菅平高原に登ると、ハルゼミの鳴声がすごい。カッコウも霞むくらい。
せみの声を聴きながら、娘二人とワラビ採り。

今まで旅行先の山菜ソバでくらいしか出会わなかったので、ワラビがこんなにおいしいものだとは、この年になるまで知らなかった。
おひたしに、混ぜご飯に毎日登場。半分は塩漬けにして、冬の楽しみに。