最後の冬

Nahoho2007-11-26

 飛ぶように日々が過ぎ、いつの間にか完璧な冬になっていた。毎朝暗く、この前3時半にキナのお迎えに行ったら外を見て「マミイ、なんできょうは夜にくるの?」と聞いてた。初雪も降った。
 これから長く暗い憂鬱な冬の始まりだけど、今年の私はちと違う。この冬がイギリス最後の冬になることになった。春からは日本・信州の人になります。長い浮雲生活もこれで一応落ち着く事になる予定。まだ見知らぬ土地だけど、念願の田んぼとお地蔵さんに囲まれた田舎の土地らしいのでとても楽しみ。そのうえ、年末には以前から予定していたように一旦帰国するので、忙しい冬になりそう。
 そんなこんなで、あっという間に秋の名残の最後の写真。もうほとんどの種類を試したと思ってたリンゴ、今年また新しいお気に入り発見。一番上の梨のような肌のRusseto。甘味が強くてアクもある、小さいけど食べごたえのあるリンゴ。今年は忙しかったからあまりケーキ作りもできなかったけど、数回は簡単なリンゴスパイスケーキも作った。で、毎回はりきるキナ。粉ふるいも随分上手になって、意外と根気よく最後までがんばる。

 話は変わって、土曜日に近所の劇場に人形劇を観に行った。家族4人揃って劇を観に行くのは初めてだったと思う。コタもストーリーを楽しめるようになったし、キナも暗い劇場に長時間いられるようになったし、二人とも成長したなあ・・。木製の顔の人形を一人の使い手が操る劇で、お馴染のグリム童話をからめたストーリーだったけど、なんせその使い手さんがすごい!一人何役もこなし、いくつもの楽器を演奏する。シンプルな小道具と、美しいクラフトの人形も見てて飽きないし、思った以上に面白くて観た後はしばらくみんないい余韻にひたって過ごしてた。  
 行く前は「ねえ、つまんないかもしれないからドラえもん持ってっていい?」なぞ聞いてた不届きモノのコタも、始まったら目輝かせて釘付け。帰りには「次の回も絶対見に来ようね!」なんて言ってた。観る機会のある人にはかなりお勧めです。
Lempen puppet theatre company    http://www.lempen.co.uk/
 夕焼け写真に続き、我が家の窓から見えた朝焼け(といっても8時頃)。日が出てる時間は短いけど、冬の空はほんとに綺麗。