マドリッドの本当の太陽

Nahoho2007-07-17

 Hola!スペインから戻ってきました。
 10年ぶりの一人旅の行き先はマドリッド。とはいえ、現地で高校時代の友人ぶんちゃん夫婦と合流。ハネムーンの途中でマドリッド在住の叔母さん夫婦を訪ねる彼らに合流させてもらった。ええ、お邪魔虫ですとも(笑)。むんむん新婚さんオーラだけではなく、叔母さん夫婦の有り難い心遣いと美味しい食事で、胃袋だけじゃなく心まですっかり満たされてきた。スペイン人(と言ったら「いや、ガリシア人だ」と言う)の叔父さんにもホントに笑わせて、いや楽しませてもらった。皆さま本当にお世話になりました!
 着陸する前からわかる、イギリスと全く違う強い太陽の光と青い空。これぞ直射日光、今までイギリスで太陽やと思ってたのは何やったんやろ?とのっけから、スペインにやられた。陽射しは強いけど、開け放した室内で朝夕に吹く風はとても心地よくて、私にこの2年間足りなかったのは太陽とそよ風やったんや、と改めて納得。
 久々の新鮮なタコ・エビ・カニ・貝類も満喫。ほんま、車で2時間かけて行った海辺の街でフィッシュアンドチップス見つけて喜んでたイギリスでの私は何やったん?と、またもや自分がいじらしくなりました(涙)。しかし海のない内陸のマドリッドでも、毎日こんな新鮮な魚介が食べられるなんて、スペイン人の食べ物にかける情熱は日本人と似ているような気がした(ていうかイギリスがなさすぎ?)。カニと並んでるのは「亀の手」という名の貝。横のはカラスミにマグロの生ハム。スペイン最高。
 今回もハプニング続きやったけど、最大の悲劇は初日の昼食。マドリッド初の食事は、前回バスクで食べて感動した生ハムとビールと決めていた私。首尾よく生ハム専門バルも見つけて、張りきって覚えたてのスペイン語でオーダーして悦に入っていた私に運ばれたのは・・・フィッシュアンドチップス・・・悪夢じゃ。どうも番号で頼むメニューで聞き間違えられたらしい。暗いうちから起き出して、飛行機に2時間も乗ってお腹を空かせたやって来た私に何てことおおお、と涙ながらに食べました。いや、魚がイギリスにはないメルルーサやし、とか一生懸命自分をなぐさめつつ(笑)。でも、ぶんちゃんと合流後は、もちろん生ハム、魚貝にパエリア、ガスパッチョ、としっかりリベンジしたので傷は軽くて済んだ。これが事件現場の生ハムバル。
 最大の予期せぬ楽しみは、伯母さん夫婦行きつけのワインセラースペインワインを飲んだくれた事。試飲と言う名目で、店長の誕生日やとか、新婚さんが来たからとか、いろいろ理由を付けつつ、しかしどう考えても元を取れなさそうな勢いで、男前の店長さんが次々とボトルを空けては客に振る舞い、乾杯しまくり、1時間後にはまっすぐ歩けなくなってた。スペイン最高。
 ていうか、食べてただけやん、と言われるとその通りです。が、一応ゲルニカも見たし、もう一つの予期せぬ感動は、フラメンコ。興味はあったけど、まあ観光客むけやろうし、と過剰な期待はせずに行った伯母さんお勧めのタブラオ。。感動しました。涙出ました。手拍子と歌とギターのシンプルな音楽と、情熱の踊りの組み合わせがこんなにすごいとは。ダンサーは汗が飛んでくるほど一生懸命踊って、綺麗で、そして踊るのが心から楽しそう。1時間弱の間、息もできないくらい見とれて、あっという間に終わってしまった。スペイン最高。
 と、夢のような3日間を終えて、帰路に。何層も何層もの雲の層を抜けて、着陸したイギリスは、そりゃもちろん雨でした(笑)。