4人だけの入学式

Nahoho2007-04-14

 イースター休暇も明日で終わり。いろいろあった休みだった。でもチョコエッグはちゃんと食べた。3年目にもなると子供それぞれに好きなチョコのブランドなども決まってきて、店でも即決。最近、渡英以来体重が5キロ近く増えているという恐怖の事実が発覚した私は取り合えずやめといた。ああ、こわっ。
 この春でコタは日本では新1年生(イギリスでは間もなくYear2 だけど)。学校の儀式なんて全然好きじゃなかったけど、なぜか小学校の入学式だけは憧れてた私。当初は入学に合わせて帰国の予定だったのが延長されたことでこの冬はかなりストレス気味だった。コタは生まれてからずっと移動続きで、常に新しい場所への不安のなかで育ててきてしまったという後悔に近い思い、私ももう移動から解放されたいというあせり、おまけにコタが学校に行くのをほんとにしんどそうにしてるのを見ては、私も一緒に落ち込んでた。
 今思えば、日光をほとんど浴びれないイギリスの冬のため冬季ウツにかかってたような。暗ーいメールを私から送り付けられたみなさん、ご迷惑かけました。でもたくさん励ましをもらって、そしてやっと暖かい春もやって来てかなり気持ちも落ち着いた。親が子供を受け入れて励ましてあげなけば一体誰ができる?って事にハッと気がついた。私が「可哀そうな子供時代だった」なんてレッテルを貼ることは一番やってはいけないことだったなあ、と反省。きっと私が思ってる以上に子供は強いんだ!って信じようと思う。ハハが落ち込んでる場合じゃない!
 以前に少し書いた日本人補習校への入学はやめた。理由はおそらくあと1年以内で帰国になるであろうことと、今のコタの状態を見るとまた新しい集団に入るより、親子でゆっくりすごさせてやったほうがいいと判断したため。海外子女教育財団の発行する通信教育や日本から送ってもらったドリル、そして文部省から入手した教科書を利用して毎朝学校に行く前の1時間(は実際無理だけど、40分くらい)、私かジャイと一緒に勉強を始めた。朝は思っていたよりも起きてみると気持ちよく、コタも文句は言いつつもマンツーマンが嬉しいのか今のところちゃんと毎朝やっている。
 そこて、ジャイアンと話し合って家族でコタの入学(の年)を祝う事にした。こっちではそういう式がないのでまず「入学とは何か?」の説明を数日前から始める。そして、お友達に借りたジャケットとひいばあちゃんに頂いたズボンを着て、家の前の桜の下でお約束の入学写真を撮りたい!っていうハハの夢をかなえてくれた。
 その後、その格好でボタニカルガーデンに撮影に行く(これはジャイアンの趣味)のを、泣いて叫んで嫌がって大騒ぎ。彼的にはスーツはめっっちゃカッコ悪いらしくて誰にも見られたくないと・・・。説得に1時間。でも、いざ行ってみたらアイスを買ってもらい、知らない子供にスクービイドゥのネクタイをCool!を褒められてすっかり機嫌をよくし、しかも偶然会った友人夫婦を巻き込んで「だるまさんころんだ」と「ポコペン」を散々やってもらい、大満足で帰宅。夜は私達からはお祝いの言葉を贈って、コタリクエストによりとっておきのソバ食べて(笑)、なんかこれはこれでいい入学式だったな、と。コタにもいい節目になった。さあ、新しい春が始まる!