5歳の主張

Nahoho2006-12-11

 1週間程前にコタ学校で学年の発表会があった。いつもどおり30分程度の他愛ない内容。コタのクラスは詩の朗読と手遊び歌、そしてそれぞれが作った作品を見せながらちょこっとしゃべったり。日本なら「これで発表会かよ!」って突っ込まれるようなあっさりしたものだけど、力が抜けてて私は好き。特にrymeと言われる韻を踏んだ短い詩を朗読するのはとてもいい。別に古典や有名なものではなくて...There's a dragon in the cellar! Yeah! we've got a cellar dweller.....って感じの子供向けの楽しいもの。それでも純粋に英語の持つ綺麗な響きに親しむとてもいい手段だと思う。ちなみに恥ずかしがりコタは、ひとりで話す部分では蚊の鳴くような小さな声で何か言ってた。
 そんなコタ、9月にYear1になってから明らかに学校での勉強量が増えてかなり負担になっているよう。日本と違って完全に個人に合わせて進んでいくペースなので勉強についていけないという悩みではなく、ただとても単純に「遊び時間」が少ないのがすごくストレスのよう。これに関しては私はとっても心を痛めている。イギリスの就学年齢の早さはヨーロッパ内でも特に早く、様々な批判がある。私も5歳児にはまだ勉強よりも身体や心を作るために思いっきり遊ばせたいという考え。でも、じゃあ親の方針を貫いて家で自分で育てます、ってほどの気合いもなかった私。
 9月から毎朝の「学校に行きたくない、家で遊んでたい」がとてもひどくなり、それでもだましだまし行かせてるうちに最近は大分それも落ち着いた。しかしそんな気持ちの噴出か、コタはここ数ヶ月学校の制服を着る事を断固拒否し続けている。制服といってもTシャツやポロシャツやトレーナーなどいろいろあって、色も5色のなかから好きなのを選べるたいしたことないものだけど、絶対着ない。そして擦り切れかけた自分のお気に入り半袖シャツを着る。始めはなだめたり怒ったりしていた私だったがついに根負けして担任に相談したら、ワッハッハー、オモロイ、オモロイと笑い飛ばされて「別に強制じゃないからコタロウがハッピーなようにさせて問題ないよー」とのこと。なんやそんなもんなんか・・そんなら制服なんであるねん。
 でもクラスではコタ以外みんな制服なのでコタに「ほんまにクラスで自分だけ違っても平気なん?」って聞いたら笑顔で「うん!」って自信満々に答えてた。こだわってた自分がしょうもなく、コタが頼もしく感じた。なんかカッコいいなあ、息子!