一難去ってまた一難

　キナの湿疹はすっかり落ち着いた。これまで友人達や医者に聞いた話を総合すると、イギリス人にとって「ロンドンのホテル」ってのはそのまま「誰が使ったかわからない・不潔」というイメージらしい。ロンドンに行ってもホテルには絶対泊まらないっていう人も結構多くて、まだ原因がわからないうちから「絶対ロンドンのホテルやって」と忠告してくれる友達も多かった。なんとなく「先進国の都会＝綺麗」って思ってた私の感覚とは全く逆で驚いたけど、イギリスではそれが現実のよう。
　今度の難はウチのまん前に駐車してあったウチの車。夜中に誰かが盗もうとしたらしく前方二つのドアの鍵がねじ曲げられ壊され、窓枠のゴムも取られてた。おかげで中からドアが開けられず、窓から手を出して外から開ける羽目に。
　しかし、新しく車を購入する経済力もない今の我が家の状態で盗まれなかっただけでラッキーやったかも。シェフィールドに限らずイギリスでは、車の盗難や破壊などの犯罪がかなり多い。同じような被害にあった話も身近な友人からもよく聞く。巨大な防犯ロックをかけてる車も多いし、防犯ベルもしょっちゅう（間違いで）鳴り響いてる。
　静かな住宅街でまわりに高級車が並ぶ中、まさかうちのオンボロ車は狙われへんやろうと思っていたけど、どうもそういう古い車ほど鍵なんかを壊すのが簡単だから狙われやすいらしい。そうなんや・・・。シェフィールド、イギリスで最も安全な街という触れ込みだったけど、なんだかそれでも安心できへんなあ。
　なんだかいろいろあってちょっと疲れてるけど、黄金色の紅葉のフィナーレに癒されてる秋の終わり。