入園の月

Nahoho2006-09-27

 9月がてんてこ舞いやった理由のひとつは、キナが保育園に行き始めたこと。とは言っても週に2回午前中2時間半づつなので、たいした時間ではない。ただ、8月末に、もう半年以上順番待ちしてた公立の園から空きの連絡が来て、これまで週1日で頼んでたチャイルドマインダーさんのところに行くのをすぐやめてしまったのが間違いやった。実際の保育はまだほとんど始められてなくて結局この一ヶ月、昼間はほとんどキナに付きっきり。
 しばらく忘れてたけど、こっちの園は手続きから面接そして慣らし保育などにとーっても時間をかける。週に一回園に出向いて、ちょこっとなんか用事を済ませてはまた来週、と言うペース。いろいろあって、初めて園にキナを預けたのも今週が初。しかも待合室でお茶飲みながら30分程度離れただけ。2歳まで家にいたキナは内弁慶で、家ではコタより強いくせに外ではいつも私にくっついてる。私さえいれば強気でどんどん遊ぶのに私が去ろうとすると「キナ、泣いちゃうからー。うわあああああーん」と号泣。それまでのおとなしさからは想像もつかない泣き声のでかさで先生達もびっくり。なんかアニメにそういうキャラいたような?なんやったけなあ?そして帰りには「もっとあそぶー、オネガイ、オネガイ」と泣くのでした。多分、あと数回でなれるやろう。
 前も書いたけどこっちは子供が保育園や学校に慣れるまでは親が付きそわなくてはいけない。日本の感覚ではそこまでやってあげるの?って感じやし確かに面倒やけど、やってみるとこれは親子ともにいい面もある。コタの時(日本)を考えると、泣くコタを無理やり預けて自分も泣きながら仕事に行った気持ちは忘れられないし、それでもう仕事もやめたいとも思った。同じ気持ちだった友達も多い。それなのにハハは子供に未練を残さずさっさと去るのがいい事とされてていつまでも自分の子を心配してると「心配性の困ったおかあさん」とか思われる。でもそれって不自然では?と思ってた。
 2日で慣れる子から1ヶ月かかる子までいろいろやけど、ほんとに信頼できる場所なら段階を踏めば子供は大抵慣れるもの。無駄に思えても、その間に園の様子、他の子供の事、先生の事、などいろんなことを親もわかるようになる。そして気持ちよくスタートを切れる。両親とも仕事があることが必要条件で、何事も急がされる日本の保育園ではなかなか難しいだろうけど、子供と親の気持ちを一番にしたこののんびりしたシステムは長い目で見ればなかなかいいもんです。イギリス人ののんびりさと忍耐強さに困る事も多いけど、子育ての面ではその性質はいいほうに働くほうが多いなあ。
 ところで最近頂いた食器セットでキナはままごとに目覚めた。食いしん坊キナはやっぱり食べ物系遊びが大好き。毎日のように放課後遊びにくるコタの友達の遊びにはなかなか入れてもらえず、閉められたコタの部屋のドアを叩きながら「アケテクッサーーイ」と絶叫する毎日です。頑張れ妹!