旅立ちの季節

Nahoho2006-09-20

 しばらく更新してなかった。なんだかバタバタしています。
 イギリスでは今の季節が日本の春にあたり、新学期が始まって人が入れ替わる出会いと別れの季節。特にここでの知り合いは大学関係の人が多いのでこの頃私の周りでも出入りが激しい。自分の国に帰る人、イギリス内で移動する人、新たな国を目指す人、新しくシェフィールドにやって来た人、いろんながいる。気がつくと1年半しかここにいない私も既に古株組の仲間入り。私にとっては仲の良い信頼できる友達もやっとできてきて、生活が落ち着いてきたところなんだけど、やっとこうなると今度はまた移動っていうのが夫の定職のない事のツライところ。
 今日は日本人仲間と友達のお別れ会も兼ねてレバノン料理レストランに行った。友達との外食はほんと久しぶり。ヒヨコマメのペースト(Humos)やラム料理が美味しかったけど、それぞれいろんな体験してる日本人ならではの苦労話をみんなで大笑いしながら話せたのがとっても楽しかった。やっぱりいつも話題に上るのがイギリス人の適当さ。日本人からは想像もつかないいい加減さと適当さでみんな苦労してる。仕事の約束でも約束の時間に来ない・遅れるは日常茶飯事、「後でします・後で電話します」は「やらない」とほぼ思っていいし、同じ組織でも個人によって意見が違って翻弄される、そして失敗しても迷惑かけても謝らない!などなど(それでもヨーロッパの中ではイギリス人が一番時間を守り、ちゃんと謝る民族らしいので、驚き)。おまけに古い家ならではのトラブルも多いし、物価は高いし、まあ不満を数え上げたらキリがない。それでもやっぱり日本に帰国する人は大抵「まだ帰りたくないー!」なんて言ってるので笑える。サービスされる側にとっては不満が募る国やけど、自分が働く当事者になった場合のストレスは日本より小さいんやと思う。社会全体に通じる「緊張のない」感じは気持ちがいいものでもある。
 みんなここでの経験を胸に秘めて次はどんな人生に繋げていくんだろう、そして私はこの先どうなるんやろう、と去っていく友人達を眩しく見つめてた。