Book club "Life & times of Michael K"

ところで、一ヶ月の夏休みを挟んで今月のブッククラブは年に一度のsocial。大学関係の10グループ程あるブッククラブのメンバーが全て集う日があった。全グループのトップを務める副学長夫人がホストで、彼女の豪邸で開催された・・・が、私は道に迷い1時間近く遅れて到着。あー、いつものパターン・・・。どうしても道を覚えられない上に、ちゃんと地図を確認していない(とジャイアンにいつもつっこまれる)。到着した頃にはブックトークは既に終わり、立食パーティが始まろうとしてる時でした。まるで狙ったみたいやん。楽しかったけど、やっぱり何回行ってもパーティというものは疲れる・・・。次から次へと人と話さなければいけないあのムードが私は苦手だー。
でも本は読みました。アパルトヘイト時代の内戦が続く南アフリカの話。といっても、その歴史的背景はほとんど関係がなく、社会的にも肉体的にも弱い立場の一人の男が厳しい世界の中、どうやって自分の尊厳を保ちつつ生きていったか、といった話。意外に面白くて(特にサバイバルの方法が)すぐ読めた。アジア人の私から見ると、草の根や虫なんかを食べ、人と争わず生き延びた彼の姿は仙人や仏教の修行僧のようなイメージでなんだか親近感が湧いたけど、西洋人からは主に「惨め過ぎる・暗過ぎる本」といった批判が多かったらしい。確かに、飢えすぎて食欲を無くした彼が自分で育てたカボチャを生で一口食べて「生涯で一番おいしい食べ物」と涙を流すシーン、私にはとても感動的やったけどイギリス人には絶対理解されなさそー、と思った。まあ白人の筆者が書いた黒人像なので、ミステリアスに書き過ぎていていまいち理解しがたいところもあったんやけど。ちなみに筆者はノーベル文学賞受賞者です。

Life and Times of Michael K (Vintage)

Life and Times of Michael K (Vintage)