Book club 5 "Tulipomania"

Nahoho2006-05-09

夏やと思ったら週末は雨続き、でもまた今日の午後晴れ上がり、とノースリとコートの両方必須なイギリス夏天気になってきた。晴れた日に早速キナにワンピースを着せてみた。ニクニクが見えて可愛い。
そして今日はブッククラブ5月ミーティング。先週うちのチューリップも咲きそろったところで、今月のお題は「チューリップマニア」。今回は小説ではなく歴史ノンフィクションで、膨大な歴史資料を集めて繋いだチューリップを辿るストーリー。私はこの本を読むまで全く知らなかったんやけど、オランダの黄金時代と言われる17世紀始め頃、チューリップの人気で一獲千金を得ようとお金持ちから貧乏人までがみんなチューリップに投機し、チューリップの球根一個が家二つ分の値段で売れるほど値段がつり上がった時期があったそうな。それが「チューリップマニア時代」。なんとそれは今日本でも話題のデリバティブ先物買い?かな?が歴史上初めて起こった時でもあり、そしてそれはある日の価格大暴落でたくさんの破産者を産んで終わったそうな。経済問題は全く得意ではないけれど、訳のわからない「株」ではなくて「チューリップ」を対象にした商品取引の歴史は、そんな私にもかなりわかりやすかった。そして何よりも、中世ヨーロッパ、そしてチューリップ人気が初めに花開いた場所であるオスマン帝国の人々の生活がとても生き生きと具体的に書かれてて、世界史嫌いの私にもまるで映画のワンシーンを見てるような気にさせてくれたのがこの本の一番いいところ。
ブッククラブも5回目。やっと発言がしやすくなってきたけど、緊張は変わらない。でもいい緊張感やな。相変わらず読み終わるのは前日で、直前まで子供をお風呂に入れたりしてあせって飛び込む私ですが。

Tulipomania

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