Book club 3 And when did you last see your father?

昨夜はブッククラブ。私の英語力と時間では毎月1冊の本を読み終えるので必死。いつも読み終わるのは前夜で、当日は会話についていくのに必死やし、修業のようなこの会。でも昨日の会場はメンバーの一人である副学長夫人の家だったので興味津々。あまりに大きくて、私には家というよりホテル?公共施設?って感じ。彼女はいくつものブッククラブを組織化し、他にもoversea wives の会など大学関係の社会的活動を(もちろん無償で)たくさん行ってる。それも学長夫人の重要な仕事らしい。パワフルな人やった。
ところで今月の本。タイトルが泣かせる。イギリスの中流家庭の父と息子の関係、そしてその父の死を息子がつづったノンフィクション。パワフルで現実的で支配的な医者の父からの愛と抑圧を常に感じながら育ち、文学の道を選んだ繊細な息子。中盤までは、父の姿の思い出と、そして癌で死につつある現在の父の様子がほんとに細かくリアルに長々と描写されてて、私にはうんざりするくらいだった。でも最後に、これは全ての肉親の死、または大切なものを失った人への癒しの小説なんや、と気がついた。芸術や詩や安易なプラス思考ではなく、ありのままの現実を認め共感したりされたりすることが、大きな悲しみを癒す道である、という著者の思いはわかる気がする。

And When Did You Last See Your Father?

And When Did You Last See Your Father?