Japanese Gardenのこと

Nahoho2006-02-03

寒が戻り雪もちらつく今週。でも庭中の球根達が顔を出し始めた。チューリップにヒヤシンスにスイセン、かな?植える時には絶対忘れない、って思ったのにあっさりさっぱりどこに何植えたか忘れてる。まあすぐにわかるさ。
今週はイギリスに居ながらにして、時間を見つけては日本庭園の写真を見つめて続け「日本庭園とは何か?」と延々と考えてた。というのも、今日ガーデン講座で日本庭園について話をしなきゃいけなかったので。歴史や様式をまとめて話すのは資料があればできるんやけど、それだけじゃ日本庭園のことはわかってもらえない。苔と石があれば日本庭園になる訳ではない。考え出すと結局「伝統的日本文化とは何か?」という事になり、禅のこと宗教観のこと歴史のこと等にに辿り着く。今までは日本人として自分の中の感覚ではわかってるつもりで、でも明確に言語化されていなかった部分を考え続けてた。私は芸術を愛しつつも、それを解説するという行為自体が好きじゃなくて、もちろん歴史や哲学の話も苦手で避けてた部分やった。でもやはり自分の言葉で他人に語れるほど言語化できてなかったのは理解していないってことだった。勉強不足だった。それを今回全く違う価値観を持つ人達に話す、という事はいい勉強になった。
それで何かっていうのは長いのでここではやめますが、簡単に言うと、素材を生かす、ということに尽きると思う。これは日本料理でも同じだけど、最少の素材から最大の効果を引き出す、ということ、そしてその行為自体に美を感じる事。日本にいる時は当たり前のように感じていたこの感覚、イギリスに来てみて全く当たり前じゃなかったんだ、とよく思う。
そんな訳で今日は緑茶持参で話してきた。みんないろいろ質問もしてくれて、私一人がしゃべるだけじゃなくみんなで話しあえたのでよかった。はあ、でももっと英語上手くならなきゃ話にならないな・・。